「今では高性能な鍵が玄関に取り付けられており、安い鍵も100円ショップなどで手にすることもできる。だが鍵は一体いつ生まれたのだろうか。
カギは守る物があるからこそ生まれたものである。鍵が必要となった時、人が財産・資産を得だしたと言うこともわかるだろう。
世界で一番古い鍵とされているのが、木製の錠前と鍵・紐で作られたエジプト錠である。どこで発明されたのかはわかっていないが、4000年前のアッシリアでこのエジプト錠が使われていた。錠前には数本のピンがあり、ピンと錠本体によりカンヌキが動かないようにし、ドアにあいている穴から鍵を部屋側に入れてピンを持ち上げるようにする。するとカンヌキが動くようになり、中に入る事ができるのである。このエジプト錠は、ギリシャの鍵にも応用されさらに精巧な作りをしたパラノス錠へと変貌した。また、パラノス錠・エジプト錠の原理はローマの鍵と錠の原理としても採用されていました。1848年頃になると現在のピンシリンダーの機構に達したものがアメリカで発明されているが、これもエジプト錠やローマ錠の原理を利用したものである。こうして進化したエジプト錠、ピンシリンダー錠は誤作動もなく防犯性も優れていることから世界各国で主力として活躍しているのである。